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保育士試験の受験資格・日程・出題範囲・合格率と勉強法

公開日:2026年7月30日

保育士試験は年2回実施される国家試験で、筆記・実技の2段階構成です。受験資格の確認から科目別の出題範囲、近年の合格率の傾向、効率的な勉強法まで、受験準備に役立つ情報をまとめて解説します。

保育士は、国家資格のひとつであり、取得するには養成校を卒業するルートと、保育士試験に合格するルートがあります。社会人や子育て経験者など、働きながら資格取得を目指す方にとって、試験合格ルートは現実的な選択肢です。本記事では、保育士試験の受験資格・日程・出題範囲・合格率・勉強法まで、受験を検討している方に向けて整理して解説します。なお、制度の詳細は変更されることがあるため、最新情報は試験実施機関である一般社団法人全国保育士養成協議会の公式サイトでご確認ください。

保育士試験とは

保育士試験は、保育士の国家資格を取得するための試験です。筆記試験と実技試験の2段階で構成されており、筆記試験の全科目に合格した者のみが実技試験を受験できます。試験は都道府県知事が指定する指定試験機関(全国保育士養成協議会)が実施しており、全国各地の会場で受験が可能です。

受験資格

保育士試験には受験資格が設けられています。主な要件は以下のとおりです。

  • 大学・短大・専門学校(2年以上)を卒業している場合:学部・学科を問わず受験資格があります。
  • 高校卒業の場合:卒業年度によって条件が異なります。1991年3月31日以前に高校を卒業した方は受験可能です。1991年4月1日以降に卒業した方は、児童福祉施設での2年以上かつ2,880時間以上の実務経験が必要です。
  • 中学校卒業の場合:児童福祉施設での5年以上かつ7,200時間以上の実務経験が必要です。

実務経験の対象となる施設・業務の範囲には細かい規定があります。自身の経歴が該当するかどうかは、事前に確認することを推奨します。

試験日程と申込

保育士試験は例年、前期(4月ごろ)と後期(10月ごろ)の年2回実施されています。筆記試験は前期・後期それぞれ2日間にわたり行われ、実技試験はその約2か月後に実施されます。

申込はインターネットまたは郵送で受け付けており、受験申請書類の提出に加え、受験資格を証明する書類(卒業証明書や実務経験証明書など)の提出が必要です。申込期間は試験の約3か月前に設定されることが多く、受験を検討している場合は早めに準備を始めることが大切です。

出題範囲(筆記試験・実技試験)

筆記試験の科目

筆記試験は9科目で構成されており、それぞれが独立した合否判定となります。

  • 保育原理
  • 教育原理および社会的養護(各20問・各30分の独立した試験)
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

各科目の合格基準は原則として6割以上の得点です。一度合格した科目は3年間有効のため、不合格科目のみ再受験することができます。これにより、複数年をかけて段階的に合格を積み重ねることも可能です。

実技試験の内容

実技試験は以下の3分野のうち2分野を選択して受験します。

  • 音楽表現:課題曲を弾き歌いする(ピアノ・ギター・アコーディオンから選択可)
  • 造形表現:保育の場面を想定した絵を45分以内で描く
  • 言語表現:指定のお話を3分間、素話(絵本・道具なし)で表現する

実技試験の合格基準は各分野50点満点中30点以上です。

合格率の目安

保育士試験の合格率(筆記・実技の両方を通過した割合)は、例年おおむね20〜25%前後で推移しています。筆記試験は9科目すべてに合格する必要があるため、ハードルが高いと感じる方も多い試験です。一方で、科目合格の仕組みがあることから、複数年にわたって計画的に挑戦することで合格に近づけます。実技試験の合格率は比較的高い傾向があります。

効果的な勉強法

全体スケジュールを逆算して立てる

試験日から逆算して、科目ごとの学習期間を設定することが重要です。9科目を一度に仕上げようとすると負担が大きいため、得意・不得意の自己分析をしたうえで優先度をつけて取り組むと効率的です。一般的に、学習開始から試験まで6か月以上の準備期間を設ける方が多いとされています。

テキストと過去問の組み合わせ

市販のテキストで基礎知識を整理したうえで、過去問演習を繰り返すことが合格への近道とされています。保育士試験では過去問と類似した出題がみられることがあるため、過去5年分程度の問題を繰り返し解くことで出題傾向をつかむことができます。間違えた問題はテキストに戻って根拠を確認し、単なる暗記にとどまらない理解を積み上げることが大切です。

科目ごとの特性を把握する

「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」は、発達段階や数値・法令など覚えるべき知識が多い科目です。一方、「保育原理」「教育原理」は理念・理論家の考え方など読み込みが重要な科目でもあります。科目によって適した学習方法が異なるため、特性に合わせてアプローチを変えることが効果的です。

実技試験の準備

実技試験は、筆記試験の合格後から対策を始めるのではなく、筆記試験の学習と並行して少しずつ準備を進めておくと余裕が生まれます。特に音楽表現を選択する方は、演奏の習熟に時間がかかる場合があるため、早期から練習を始めることが望ましいとされています。

試験対策のまとめ

保育士試験は、働きながらでも計画的に取り組める資格試験です。科目合格制を活用しながら、自分のペースで着実に合格科目を積み上げていくことが現実的なアプローチといえます。受験資格の確認・申込書類の準備・科目ごとの学習計画の策定を、試験日より早い段階から始めることで、余裕をもった受験につながります。制度や試験内容は変更になる場合があるため、最新情報を公式サイトで定期的に確認しながら準備を進めてください。

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この記事の監修者
高司 浩 社会保険労務士・行政書士

社会保険労務士(登録番号13240309)・行政書士。労働条件・社会保険・資格制度の専門家として、資格・給料・働き方に関する記事の正確性を監修しています。

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